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GPシリーズを終えて 日本女子選手

浅田真央
世界ランキング2位 PB 207.59
アメリカ大会優勝・NHK杯優勝・GPF優勝
シーズンベスト
SP 72.36
FP 136.33
合計 207.59



今シーズンのアメリカ大会優勝で六か国で行われるGPシリーズ+ファイナル全ての大会で
優勝したことになります、これは男女通しても初めての偉業、おめでとうございます。

仕上がりが早くシーズン序盤から3AをSP・FPに組み込んでいます、クリーンに決まる確率は
まだ高くないもののすべての試合で200点越えするなど充実したスタートっぷりですね。
今は他のジャンプも高くスピードの中でとても流れが出ていますし、スピン・ステップなど質が高く
当たり前にレベル4が取れているのでマスターピースはあと3Aだけというところに来ています。

シーズン初めは3A一回に3-3を組み込んで6種8トリプルという理想的な構成でとても
バランスがいいなぁと思っていましたがGPFに来て四年ぶりの3A二回構成をぶち込んで来ました。
確かに調子は上向きですが当たり前のように挑戦しているのには驚きました。

3A一回と3A二回の構成だと後者が3-3とルッツが抜けるので若干点が低くなります。
それでも入れたいというのは彼女がそれを目指しているから、3A無しでの勝利に意味などない
といった感じですね。まだ調子を見て決めるようですが他の選手の何歩も先を行っているのだなぁ
と感服します。

SPは7シーズン前のノクターン、今期はプログラムを継続する選手がとても多いですが少々見飽きた
感じもしてしまいます、しかしこうした評価の高かったプログラムをより昇華させて挑むというのは
見る側にとっても嬉しい選曲ですし色々な思いを馳せている人も多いと思います。
とても柔らかいタッチのスケートですがよく練られた隙の無さに驚きます。

FPも超王道曲ですが彼女が使うのであれば誰も文句は言いません、4年前の一度だけ着た衣装
をまた使っていますが個人的にあの衣装好きだったので嬉しい、同じラフマニノフだしちょっと禍々しい
美しさがあると思います、前の衣装がちょっと動きにくかったということで五輪までにまた変えるとは
思いますが、というか体系変わってないんだなぁ。

鈴木明子
世界ランキング4位 PB 199.58
カナダ大会2位・NHK杯3位
シーズンベスト
SP 66.03
FP 127.99
合計 193.75



最後のシーズンは実にベテランらしい選曲、どちらも人生経験からくる円熟味が感じられます。
愛の賛歌の2Aからの盛り上がりを見たら点数をあげないわけにはいかないと思います。
GPシリーズを見ると安全に3T-3Tでいくと思いますがまだ不安があります。
セカンドがダブルになると点数が寂しい、構成点で稼げる選手ではありますが今は
ほかの選手も質の良い3-3をバンバン飛ぶのでその辺で後れをとらないか心配です。

FPではフリップとルッツ二回構成という攻めた構成ですね、たまにどちらもエラーが付く
危険性があるけれど出来る限りの点数を稼いでいます。ベタだけど「オペラ座の怪人」も今まであった
物と違い優しい雰囲気の漂うプログラムです、彼女はアップテンポで良く動くプロが得意なように
思えますが「シェルブールの雨傘」など自身はロマンティックなプロの方が好きなのかなと
思いました。余韻を感じるフィニッシュは素敵。

NHK杯で余り振るわなかったですがカナダ杯で190を超える高得点、仕上がりの良さは感じたので
後は全日本で波を抑えた印象を出せば代表には近いと思います。

村上佳菜子
世界ランキング11位 PB 189.73
中国杯4位・ロシア大会7位
シーズンベスト
SP 57.33
FP 113.22
合計 165.95



GPシリーズではまだ演技の滑り込みが足りない印象を受けました。
SPのスウィングジャズは表情に緊張が見られたり、曲に急かされている印象が
ありました。ハウス系の曲というんでしょうか、クラブで踊るような雰囲気なので
スケートでの表現はちょっと難しい。彼女のキャラクターには合っているのですが、
アモディオ選手みたいなもっとこなれた身のこなしが必要です。

あまり評価が上がらなかったこともありSPは2シーズン前の「バイオリンミューズ」に
戻してきました。FPと若干雰囲気が被るものの良い選択だったのではないでしょうか。

FPの方は今まで培ってきた大人の表現をフルに爆発させた良いプログラム。
ロステレコム杯ではしっかりとジャンプを決め心のこもった演技が出来ていたあたり
不調ということはないと思います。技術点では一位でしたし出遅れなければもっと
よい点数、順位だったでしょう。

GPシリーズの成績のせいで不利に見られがちな彼女ですがいつも全日本では良い演技をし
3年連続表彰台にも立っています、なのでさほど心配はしなくてもいいかなと思っています。
SPの仕上がりだけ気になりますが良いものを見せてくれるでしょう。

宮原知子
世界ランキング22位 PB 170.21
NHK杯5位・ロシア大会5位
シーズンベスト
SP 58.39
FP 111.82
合計 170.21



去年の全日本Jr優勝、全日本3位で今シーズン初めてGPシリーズに参戦しました。
15歳ということで五輪も出場可能な年齢、ジュニア上がりでまだ小柄ですがあまり
幼さを感じさせないスケートをしますね、曲も変に背伸びしている感は無く
しっかりと表現が出来ています、ポジションの一つ一つが綺麗ですし成長をひしひしと
感じます。ジャンプの低さで回転不足を取られがちなのがネックですが大崩れしない
安定感が光ります。

安藤美姫
世界ランキング94位 PB 201.34
ネーベルホルン杯2位・アイスチャレンジ2位・ゴールデンスピン2位
シーズンベスト(参考点)
SP 62.81
FP 114.01
合計 176.82



遅くなりましたがご出産おめでとうございます。
驚きでしたがとても喜ばしいことですね、その上でオリンピックを目指すというのは
ファンの私たちにとっても嬉しい言葉でした。復帰を期待しつつも正直普通に引退前の
最後のシーズンだからというだけで五輪を目指されてもあまり良いシーズンには出来ないのでは
と思っていました。けれど今は娘に戦う姿を見せたい、挑戦することで伝えたいという
確固たる意志があると思います。彼女はメンタルが大きく演技に影響するので
こうした強い意志がある時は驚くようなスケートを見せてくれます。

GPシリーズに参戦出来ないため国内予選&B級大会ドサ周りとなったシーズン。
ネーベルホルン杯でルッツを入れたプログラムを披露し、想像よりずっと良いスケートを
見せてくれました。けれどまだ一線で戦えるようなスケートではなく期待と不安が入り混じる
幕開けでした、その後も試合の間隔が短いこともあり僅かな進歩を見守っていました。

全日本前の最後の試合ゴールデンスピンで3-3を取り入れたり、要素の質を上げたりまた大きく
伸ばしていました。合計点も参考記録ながら170を超え波に乗ってきた好印象で全日本に臨みます。
選考に持ち込むまでの実力を戻してきたことに本当に尊敬の念を抱きます、彼女も素晴らしい
女子選手の一人、良い結果を期待したいです。

今井遥
世界ランキング20位 PB 157.72
中国杯6位・ロシア大会9位
シーズンベスト
SP 54.79
FP 95.75
合計 150.30



拠点をアメリカから日本に戻しました、体調不良に見舞われることが多かったので
環境を慣れ親しんだ場所に戻したのですね。中々試合で実力を出し切れずにいます、
スケートは勢いがありよく滑っていると思うのですが、過去3シーズンGPシリーズに
フル参戦していますが結果に結びつくことが少ないです。
SPは2シーズン前の「無言歌集」衣装や音楽はとても素敵、ロシア大会でのFPの流した髪型は雰囲気が
ありました、動きのバリエーションが少ないというか一辺倒な腕の使い方なのでもっと緩急のある
演技が出来ればもっと化けた感じが出ます。

去年は国体で優勝しつつ全日本でこの演技がしたかったと涙したそうです、今年は四大陸への派遣を期待できる
ような良い順位に入ってほしい、もっと上に行ける選手だと思うので。
彼女は4年前の全日本で四大陸出場の権利が巡ってきて世界への足掛けにしました、
他の若手選手にも言えることですが、五輪をかけた戦いもありますがこうした機会を物にして欲しいですね。
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