GPシリーズを終えて 日本男子選手

羽生結弦
世界ランキング1位 PB 293.25
カナダ大会2位・フランス杯2位・GPF優勝
シーズンベスト
SP 99.84
FP 193.41
合計 293.25



GPFを世界最高得点で優勝し、五輪代表に王手をかけました。
とにかく高い構成点が彼の強さですね、3Aどちらも後半というのは中々出来ないですから、
スタミナに乏しい印象がありますが他人より難しい構成を持ってきていることも原因ですね。
しっかりと決めることが出来るのが凄いところですが。後は冒頭の四回転サルコウ、
フィンランディア杯から決めることが出来ていません。それでも十分な得点は取れているのが
恐ろしい。
プログラムは二つとも継続、思い入れの強い曲です。FPは編曲は違うけど2シーズン前の
「ロミオとジュリエット」目新しさは特になくSPはイきり具合がちょっと増した感じ、
けれど正直まだ音楽表現が出来る選手ではないので継続するのも一つの戦略かもしれませんね。

ここからどう完成度を高めていけるか、どんな高みまで行けるのかというとこですね。


高橋大輔
世界ランキング3位 PB 276.72
アメリカ大会4位・NHK杯優勝
シーズンベスト 
SP 95.55
FP 172.76
合計 268.31



今まで色々なプロを見せてくれましたがこれが最後なんですね。
SPの狂おしいまでのメロディーは平坦でなかった彼のスケートを表しているようで
見入ってしまいます。それにしてもよく動くステップ、トップスピードから急停止する
動作がカッコいいです、FPのビートルズメドレーですが5曲も詰め込んでいます、
当初はちぐはぐな印象で途中の「come together」のタンゴ調のはいらないのではと思ったけれど
なんか彼らしくていいなと思い始めました。一曲一曲に意味があっての選曲ですから。

アメリカ大会で仕上がりの後れを露呈し少々心配でしたがNHK杯で一気に取り戻してきました。
通年だとGPFあたりから調子を上げる印象なんですけどね、お尻に火が付いたって感じです。
出場を決めたGPFをけがで欠場というここにきて心配な要素が出てきましたが彼は一番実績があるし、
しっかり戦えるスケートを見せたので優位な立場にいるのではと思います。

町田樹
世界ランキング6位 PB 265.38
アメリカ大会優勝・ロシア大会優勝・GPF4位
シーズンベスト
SP 91.18
FP 174.20
合計 265.38



去年から急成長した印象ですが、今シーズンは四回転を高い確率で決めてくるなど信じられない
確変を起こしました。GPSで二勝、GPFでもFPで完璧なスケートを見せ総合四位に入るなど
強さが見られます。ただ上の選手と比べるとスケーティングやジャンプの大きさで見劣りしてしまいます、
細やかな表現はあるけれどまだ縮こまった感じがするのでその辺が惜しい部分かな、スケートの部分、
構成点は世界評価だと織田君に次ぎ四番手の位置かと思います。
去年のような不安定さは感じないので全日本では表彰台に乗れば代表は堅いですね。

強さ以上に目立つのがまっちーのリリカルコメント、哲学王子とか完全にマスコミにもイロモノ扱い
されてしまいました。初めはいつからこんな子になっちゃったんだろうとか引いて見てたんですが
最近ネタ提供要因として愛せるようになってきた、「ティムシェル」という言葉を教えてくれてありがとう。
彼がいなかったら一生知ることはなかった。

織田信成
世界ランキング10位 PB 262.98
カナダ大会3位・NHK杯2位・GPF3位
シーズンベスト
SP 87.34
FP 175.64
合計 262.98



すごく彼に合ったプログラムを二本揃えてきました。ウィリアムテルは絶対彼に合うと前から
思っていたので嬉しい、編曲も完璧です。今シーズン始めのネーベルホルン杯で久々にPB更新など
仕上がりの良さが見えて伺えました。四回転も徐々にとはいえ確率が上がってSP・FPともに組み込める
レベルです、NHK杯の回転不足は厳しかったですね。繰り上げ出場だったGPFではしっかりチャンスをものにし
3位に輝きました、怪我からの復帰で苦戦していましたがトップスケーターに返り咲いた印象です。

彼もいつの間にか二児の父、まったくそんな風には見えないんですが家庭を持つって凄いことですね、
今はすごく充実した時期なのではないでしょうか、また大きな舞台で戦う彼が見たいです。

小塚崇彦
世界ランキング17位 PB 258.41
アメリカ大会6位・中国杯3位
シーズンベスト
SP 81.62
FP 153.20
合計 226.92



股関節の怪我で五輪を諦めるか、手術を回避して目指すかの選択を迫られたんですね、その中での
覚悟のシーズンです。まだ全盛期とまではいきませんですが少しずジャンプの安定感は戻りつつ
あるのかな、SPは今までのこなれたジャズっぽい路線を踏襲しています、7拍子という難しそうな曲、
ただあまり今までの物と差異が無く物足りない、細やかなステップはやはり素晴らしいです。
FPは継続で有名な曲ですが盛り上がりがなくさらっと終わってしまう感じ、ミスがあるときつい選曲
ですね、今の状態だと特に。四回転はなんだか勢いが抑えられないような怖いオーバーターンなので
足に悪そうです、彼は優勝は絶対な上、台に乗っても周りを納得させるくらいの神演技でないと
代表はきついです。

無良崇人
世界ランキング11位 PB 234.18
カナダ大会10位・NHK杯6位
シーズンベスト
SP 79.97
FP 147.25
合計 227.22



日本男子の中で後れを取り立場的に厳しくなりました。カナダ大会での最下位が痛いですね、
FPのプログラムがあまり評価が高くなく去年の「将軍」のプログラムに戻しました。
確かに微妙なプロだったので良い判断です。去年はしっかりと加点の付くジャンプでワールド代表
を勝ち取ったのでチャンスが無いわけではないと思いますが、やはり優勝はしたいところ。
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GPシリーズを終えて 日本女子選手

浅田真央
世界ランキング2位 PB 207.59
アメリカ大会優勝・NHK杯優勝・GPF優勝
シーズンベスト
SP 72.36
FP 136.33
合計 207.59



今シーズンのアメリカ大会優勝で六か国で行われるGPシリーズ+ファイナル全ての大会で
優勝したことになります、これは男女通しても初めての偉業、おめでとうございます。

仕上がりが早くシーズン序盤から3AをSP・FPに組み込んでいます、クリーンに決まる確率は
まだ高くないもののすべての試合で200点越えするなど充実したスタートっぷりですね。
今は他のジャンプも高くスピードの中でとても流れが出ていますし、スピン・ステップなど質が高く
当たり前にレベル4が取れているのでマスターピースはあと3Aだけというところに来ています。

シーズン初めは3A一回に3-3を組み込んで6種8トリプルという理想的な構成でとても
バランスがいいなぁと思っていましたがGPFに来て四年ぶりの3A二回構成をぶち込んで来ました。
確かに調子は上向きですが当たり前のように挑戦しているのには驚きました。

3A一回と3A二回の構成だと後者が3-3とルッツが抜けるので若干点が低くなります。
それでも入れたいというのは彼女がそれを目指しているから、3A無しでの勝利に意味などない
といった感じですね。まだ調子を見て決めるようですが他の選手の何歩も先を行っているのだなぁ
と感服します。

SPは7シーズン前のノクターン、今期はプログラムを継続する選手がとても多いですが少々見飽きた
感じもしてしまいます、しかしこうした評価の高かったプログラムをより昇華させて挑むというのは
見る側にとっても嬉しい選曲ですし色々な思いを馳せている人も多いと思います。
とても柔らかいタッチのスケートですがよく練られた隙の無さに驚きます。

FPも超王道曲ですが彼女が使うのであれば誰も文句は言いません、4年前の一度だけ着た衣装
をまた使っていますが個人的にあの衣装好きだったので嬉しい、同じラフマニノフだしちょっと禍々しい
美しさがあると思います、前の衣装がちょっと動きにくかったということで五輪までにまた変えるとは
思いますが、というか体系変わってないんだなぁ。

鈴木明子
世界ランキング4位 PB 199.58
カナダ大会2位・NHK杯3位
シーズンベスト
SP 66.03
FP 127.99
合計 193.75



最後のシーズンは実にベテランらしい選曲、どちらも人生経験からくる円熟味が感じられます。
愛の賛歌の2Aからの盛り上がりを見たら点数をあげないわけにはいかないと思います。
GPシリーズを見ると安全に3T-3Tでいくと思いますがまだ不安があります。
セカンドがダブルになると点数が寂しい、構成点で稼げる選手ではありますが今は
ほかの選手も質の良い3-3をバンバン飛ぶのでその辺で後れをとらないか心配です。

FPではフリップとルッツ二回構成という攻めた構成ですね、たまにどちらもエラーが付く
危険性があるけれど出来る限りの点数を稼いでいます。ベタだけど「オペラ座の怪人」も今まであった
物と違い優しい雰囲気の漂うプログラムです、彼女はアップテンポで良く動くプロが得意なように
思えますが「シェルブールの雨傘」など自身はロマンティックなプロの方が好きなのかなと
思いました。余韻を感じるフィニッシュは素敵。

NHK杯で余り振るわなかったですがカナダ杯で190を超える高得点、仕上がりの良さは感じたので
後は全日本で波を抑えた印象を出せば代表には近いと思います。

村上佳菜子
世界ランキング11位 PB 189.73
中国杯4位・ロシア大会7位
シーズンベスト
SP 57.33
FP 113.22
合計 165.95



GPシリーズではまだ演技の滑り込みが足りない印象を受けました。
SPのスウィングジャズは表情に緊張が見られたり、曲に急かされている印象が
ありました。ハウス系の曲というんでしょうか、クラブで踊るような雰囲気なので
スケートでの表現はちょっと難しい。彼女のキャラクターには合っているのですが、
アモディオ選手みたいなもっとこなれた身のこなしが必要です。

あまり評価が上がらなかったこともありSPは2シーズン前の「バイオリンミューズ」に
戻してきました。FPと若干雰囲気が被るものの良い選択だったのではないでしょうか。

FPの方は今まで培ってきた大人の表現をフルに爆発させた良いプログラム。
ロステレコム杯ではしっかりとジャンプを決め心のこもった演技が出来ていたあたり
不調ということはないと思います。技術点では一位でしたし出遅れなければもっと
よい点数、順位だったでしょう。

GPシリーズの成績のせいで不利に見られがちな彼女ですがいつも全日本では良い演技をし
3年連続表彰台にも立っています、なのでさほど心配はしなくてもいいかなと思っています。
SPの仕上がりだけ気になりますが良いものを見せてくれるでしょう。

宮原知子
世界ランキング22位 PB 170.21
NHK杯5位・ロシア大会5位
シーズンベスト
SP 58.39
FP 111.82
合計 170.21



去年の全日本Jr優勝、全日本3位で今シーズン初めてGPシリーズに参戦しました。
15歳ということで五輪も出場可能な年齢、ジュニア上がりでまだ小柄ですがあまり
幼さを感じさせないスケートをしますね、曲も変に背伸びしている感は無く
しっかりと表現が出来ています、ポジションの一つ一つが綺麗ですし成長をひしひしと
感じます。ジャンプの低さで回転不足を取られがちなのがネックですが大崩れしない
安定感が光ります。

安藤美姫
世界ランキング94位 PB 201.34
ネーベルホルン杯2位・アイスチャレンジ2位・ゴールデンスピン2位
シーズンベスト(参考点)
SP 62.81
FP 114.01
合計 176.82



遅くなりましたがご出産おめでとうございます。
驚きでしたがとても喜ばしいことですね、その上でオリンピックを目指すというのは
ファンの私たちにとっても嬉しい言葉でした。復帰を期待しつつも正直普通に引退前の
最後のシーズンだからというだけで五輪を目指されてもあまり良いシーズンには出来ないのでは
と思っていました。けれど今は娘に戦う姿を見せたい、挑戦することで伝えたいという
確固たる意志があると思います。彼女はメンタルが大きく演技に影響するので
こうした強い意志がある時は驚くようなスケートを見せてくれます。

GPシリーズに参戦出来ないため国内予選&B級大会ドサ周りとなったシーズン。
ネーベルホルン杯でルッツを入れたプログラムを披露し、想像よりずっと良いスケートを
見せてくれました。けれどまだ一線で戦えるようなスケートではなく期待と不安が入り混じる
幕開けでした、その後も試合の間隔が短いこともあり僅かな進歩を見守っていました。

全日本前の最後の試合ゴールデンスピンで3-3を取り入れたり、要素の質を上げたりまた大きく
伸ばしていました。合計点も参考記録ながら170を超え波に乗ってきた好印象で全日本に臨みます。
選考に持ち込むまでの実力を戻してきたことに本当に尊敬の念を抱きます、彼女も素晴らしい
女子選手の一人、良い結果を期待したいです。

今井遥
世界ランキング20位 PB 157.72
中国杯6位・ロシア大会9位
シーズンベスト
SP 54.79
FP 95.75
合計 150.30



拠点をアメリカから日本に戻しました、体調不良に見舞われることが多かったので
環境を慣れ親しんだ場所に戻したのですね。中々試合で実力を出し切れずにいます、
スケートは勢いがありよく滑っていると思うのですが、過去3シーズンGPシリーズに
フル参戦していますが結果に結びつくことが少ないです。
SPは2シーズン前の「無言歌集」衣装や音楽はとても素敵、ロシア大会でのFPの流した髪型は雰囲気が
ありました、動きのバリエーションが少ないというか一辺倒な腕の使い方なのでもっと緩急のある
演技が出来ればもっと化けた感じが出ます。

去年は国体で優勝しつつ全日本でこの演技がしたかったと涙したそうです、今年は四大陸への派遣を期待できる
ような良い順位に入ってほしい、もっと上に行ける選手だと思うので。
彼女は4年前の全日本で四大陸出場の権利が巡ってきて世界への足掛けにしました、
他の若手選手にも言えることですが、五輪をかけた戦いもありますがこうした機会を物にして欲しいですね。

2012 グランプリファイナルinソチ

今回のGPFはソチオリンピックの本番会場で行われました。
なんだか氷が溶けてるとか、アップの場所がないとか、ホテルの環境が悪いとか
色んな悪条件があったようですが、オリンピックまでには改善されていると思います、
いやされてないと困る、そのための試用大会でもあるんですから。

しかしこういった思わぬ条件下でもしっかり結果を出せるというのもすごい、
改めてトップの選手の皆さんを尊敬してしまいます。
今大会に出場した選手の多くがまたこの会場に戻ってくることでしょう。

ロシア陣はシングルの方はタクタミシェワ選手のみ、アイスダンスは二組出場もメダル
に届かず、メダルはペアの金銀だけでした、全競技にメダルを狙える選手がいた頃と
比べてしまうとなかなか厳しい結果ですね、プーチン大統領も観戦に来ていたということ
ですがロシア連盟は危機感を抱いたのではないでしょうか。

五輪会場の工事の風景が見えたりして一年と二ヶ月後にどんな開会式を迎えるのか
楽しみです、豪華なバレエ団が踊り狂ったり、ロシア民謡とか流しまくって欲しいな。

2012 GPF リザルトページ

2012 GPシリーズ NHK杯

今回は宮城の利府での開催、宮城セキスイハイムアリーナで行われました。
奈々さんが前回のツアーで行ったとこですね、仙台からのアクセスが大変なんだとか、
でも大きくて良さげな会場ですね。

今年から我が家はBSが入ったのでNHK杯を最初から最後まで生で見ることが出来ました。
まるで会場にいるかのように楽しめました、もちろん生観戦はそれでしか味わえない
醍醐味がありますが。

初めて生観戦したのが4年前の東京で行われたNHK杯でしたね、その時は女子で表彰台
独占したりと感動でした。来年はまた東京だそうなので出来たら行きたいな。

男子では村上選手が悪くしていた肩が悪化して途中棄権となりました、生なので
緊迫感がこちらまで伝わって来ました。無理はいけませんから、早く良くなって
ほしいです、全日本まで間に合うでしょうか。

女子はシズニーさんの変わり?(ポリーナ・シェレペン選手でしたね)でミライちゃんがin
急遽でしたがとても良い成績を残しましたね、素晴らしいです。
アジア系女子の強さが際立った大会です。

2012 NHK杯 リザルトページ

2012 GPシリーズ フランス杯

日本勢は無良選手のみ、今回のGPSでは唯一昨シーズンのワールドメダリストのいない大会、
穴場ではあったのですがまさか無良選手がここまで良い成績を残すとは、良い番狂わせ。
男子はSPは自爆大会になりましたがFSはみんな元気でした。
しかし心配なベルネル・・・うーんなぜここまで不調なのだ、それでも笑顔を忘れない
彼が好きです、そしてジョニーは欠場です、お大事に・・・
ジュベールといいベテラン勢元気ないのが寂しいです。

女子で日本人がいないというのもこれはこれで新鮮。
ジェナさんが解説で息の長い選手とか言われててフイタ、でもトリノ辺りから活躍している
欧州女子も彼女とコストナー、コルピ、ゲデバニシビリグレボワくらいなんですねー。

フランス杯といえば見所はキスクラのアート、今回はモアイでした・・・。

2012 フランス杯 リザルトページ



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